サンパウロ国際映画祭にて新人監督部門にノミネート!梅村和史監督作品『静謐と夕暮』
2022年11月18日(金)より、梅村和史監督作品『静謐と夕暮(せいひつとゆうぐれ)』が京都・出町座にて上映されます。2020年度サンパウロ国際映画祭にて上映された本作。主人公・カゲを演じるのは新人の山本真莉。カゲが出会うキーパーソン・老人を演じるのは入江崇史。「大切な人が生きていた頃の記憶が時間と共に薄れていき、過去を失ってしまうようなモヤついた感覚に陥った」という監督自身の経験が、かつてのあの感覚の正体を追い求め、「人を想うこととは何か」を突き詰めていく作品へと結実。本作は、カゲが原稿に書き記していった「かつて」の時間と、その原稿を読み進める人々の「今」の時間が並行する世界を、記憶の断片のような象徴的な色や映像、そして音といった言語化できないイメージで紡いでいくことで、カゲが今は亡き大切な人を忘れていく自分を受け入れ、再び日常へと戻っていく過程を描きます。覚えていることとは。生きていくこととは――。本作は、終わらない問いを、静かに切実に観客へと投げかけていきます。
■新着コメント
何年か前、本作と同じロケ場所で撮影されたTVドラマを偶然みた。それが同じ場所であることに気がつくまでにはかなりの時間が必要だった。映る風景や物質は全く同じなのに。その事実に気がついた時、私は戦慄した。美しい映像と容易く片付けてはならない。たった3人で始められた驚異の試みは新たな映画制作の到来を告げた最重要作品となった。何年かのち、観ていないことを恥入る時が来るだろう、身を委ねて体験してほしい。 ───映画プロデューサー:仙頭武則『EUREKA』『M/OTHER』 |
書く、食べる、働く、そして、あの人を追いかける。時折、記憶が侵入してくる。とてもとても耐えられない出来事があっても、それでも一口、食べる。 ───アーティスト:飯山由貴 |
『静謐と夕暮』上映情報
日時 | 2022年11⽉ 18 ⽇(⾦)~終映未定 |
場所 | 京都・出町座(詳しくは下記店舗情報をご覧ください) |
作品情報 | 監督:梅村和史 山本真莉 延岡圭悟 入江崇史 石田武久 長谷川千紗 梶原一真 仲街よみ 野間清史 ゆもとちえみ 栗原翔 和田昂士 岡本大地 石田健太 福岡芳穂 赤松陽生 吉田鼓太良 南野佳嗣 鈴木一博 中山慎悟 監督・脚本・撮影:梅村和史 主演・制作・美術:山本真莉 プロデューサー・録音・編集:唯野浩平 136分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー/日本 |
公式サイト | https://mitei10kisei.wixsite.com/silence-sunset-jp |
10月19日より、作品内に登場する一冊の原稿を模した冊子の設置が決定!
この度、『静謐と夕暮』の中で登場する一冊の”原稿”の内容を模した冊子の、各店舗への設置が決定。本書は全部で三つの章[上][中][下]に分かれており、10月19日(水)上巻が設置されます。(中巻・下巻は随時設置予定)監督・梅村和史自らが改めてこの冊子の為書き下ろしたもので、映画では語られることのない文面としての原稿の内容が、冊子として垣間見えます。内容を既に知っている方もまだ一度も本作を観たことがない方も読んで本作に触れたくなる冊子となっています。四つ折りのリーフレットで制作されており、畳めば文庫と同じ大きさのA6サイズに。京都の喫茶店や書店を主にフリーペーパーとして順次設置されていく予定で、下記の三店舗は設置が決定しています。どなたでもご自由にお取りください。
■恵文社一乗寺店
住所:京都市左京区一乗寺払殿町10
電話: 075-711-5919
営業時間:11:00-19:00 短縮営業中(年末年始を除く)
営業日: 年中無休(元日を除く)
■六曜社珈琲店
住所:京都市中京区河原町三条下ル大黒町40
◇一階店 [喫煙]電話:075-221-3820
営業時間:8:30-22:30(L.O.22:00)
定休日:水曜日
◇地下店 [禁煙]電話:075-241-3026
営業時間〈喫茶〉12:00-18:00(L.O.17:30)/〈BAR〉18:00-23:00(L.O.22:30)
定休日:水曜日
■ホホホ座
住所: 京都市左京区浄土寺馬場町71 ハイネストビル1階
電話:075-741-6501
営業時間 11:00-19:00(無休)
■梅村和史
1996年生まれ。岐阜県出身。高校時代、『博士の異常な愛情』(スタンリー・キューブリック監督 )に出会い、いつかこれを超えるかっこいいものを作りたいと思い、映画の道に進む。初監督作品は『つたにこいする』(2018)。監督の他、音楽制作にも力を注いでおり、1月22日より京都みなみ会館にて上映される『ROLL』『忘れてくけど』をはじめ村瀬大智監督全作品の音楽を手がけている。本作『静謐と夕暮』は初の長編監督作品。
《『静謐と夕暮』仙頭武則MONJIN映画祭上映決定!》
MONJIN<門人>映画祭は国際的映画プロデューサー仙頭武則氏に師事した名古屋学芸大学卒業生をはじめとする20歳代の若者たちの作品を集めた上映会。2022年12月19日(月)~25日(日)大須シネマにて上映される本企画に、1日限定で特別招待作品として上映される。本作の上映日は未定。近日発表予定。