KYOTO OYATSU CLUB 第92回

悠久の歴史を紡ぐ“苔のむす豆”と、焼き鮎を模した夏を感じる京菓子

京菓子司 金谷正廣 真盛豆・香魚

苔玉に、鮎の塩焼き!?実はこれ、歴としたお菓子。苔玉に見えるのは、天台真盛宗の開祖・真盛上人考案の銘菓「真盛豆」。豊臣秀吉主催の北野大茶会でも供されたという歴史を持つ。煎った丹波産黒豆に大豆粉と砂糖蜜を幾重にも重ね、表面には青のりを纏わせている。磯の香りと大豆粉のコク、そして黒豆の存在感を、柔らかな甘みがまとめ上げる上品な味わい。工芸菓子の技を取り入れた落雁「香魚」と一緒にぜひ、真夏の楽しいお茶請けに。真盛豆(和紙風袋入り160g)1,400円・香魚380円※香魚は5~9月中頃限定の販売