線路沿いの路地を辿った先にあるカフェ
四条大宮の交差点から四条通を西へ。壬生川通から嵐電の線路沿いに伸びる路地を辿った先に、今年4月にオープンしたばかりのカフェ。築100年以上の古民家に馴染むガラス戸を開けると、店主の北浦さん夫妻が「こんにちは」と迎えてくれる。
人気メニューは「ケーキセット」
人気の「ケーキセット(1,300円)」。定番メニューのクラシックバスクチーズケーキは、クリームチーズとマスカルポーネを使った重すぎない食べ心地がおいしい。卵黄のコクが余韻を与えるリッチな逸品。コーヒーはバリスタでもある北浦さんによる自家焙煎。カフェラテのほか、数種類の中から豆を選べるドリップコーヒー、エスプレッソ・ラテも用意。和束産の「おくみどり」を使い、注文を受けてから一杯ずつ点てる抹茶ラテ(+100円)も隠れた人気メニューとか。
美しく、おいしい。唯一無二の体験を
アンビエント音楽が空間を満たし、隅々まで美意識の行き届いた店内は、設計士や現場監督、溶接職人、日本画家らとともに作り上げたもの。京北町の岩を埋め込んだコンクリートのカウンターや、木の柱や土壁を活かしつつ、ペイントや彫刻作品を加えた内装など、「何をどう残すか、どうクリエイティブを入れるか」を徹底的に見つめ、出来上がった空間は唯一無二。「ACTUAL」という場所に身を置くことでしか味わえない体験を静かに形作る。