石段下の老舗喫茶店で、シングルオリジンのコーヒーを


戦後に創業した「祇園珈琲カトレヤ」がこの夏、新たな店主を迎えてリニューアルオープン。メニューは、コーヒーをはじめとしたドリンクのほか、西木屋町通松原にある夜カフェ「Violon」のケーキ、麩屋町通六角「ワルダー」の食パンを使ったトーストに加えてビールやナチュラルワインも取り揃える。メニューとともにカップなどの食器も一新。コーヒー豆は福岡・久留米の人気ロースター「COFFEE COUNTY」のものの中から、中~深煎りで2~3種類を揃える。いずれもシングルオリジンで、この日は「タンザニア」をセレクト。熟した果実のような甘みと確かな酸味が特徴的な、コクとしっかりとした個性のある一杯。50g以上から豆の販売も可能。大切に受け継がれた店、調度品と〈いま〉の感覚がマッチした憩いの時間を過ごすことができる。本日のコーヒー650円

 

祇園の芳醇な歴史を受け継ぎつつ、気分一新。


創業当時にイタリアから直輸入したという一枚岩の大理石でできたカウンターや奥の壁に飾られた明治時代のステンドグラス、かんざしの形を思わせる背もたれの椅子など、歴史感じる佇まいはそのままに、よりカジュアルに利用客を迎える。日の高いうちからトーストをアテにワインを一杯、という愉しみ方も。祇園散策の休憩に、日常の一服に。ぜひ新鮮な気持ちで訪れて。