日本茶と毎朝作り立ての和菓子を提供する店がオープン
昨年11月、日本茶と毎朝作り立ての和菓子を提供する店が、御幸町通六角下るにオープン。京都の食材を中心に上品な甘さの和菓子を作るのは、店主の山岡さん。「心温まる時間を過ごしてほしい」と、季節ごとにメニューを変え、いにしえの言葉や色から着想を得るなど、見た目から味わいまで丁寧に作り込んでいる。
まるで花のような、上生菓子の「花苺(583円)」(左)。香川産「空浮いちご」を白餡と餅で包み、ミルク餡で可愛らしく飾っている。中のいちごの甘酸っぱさと、じゅわっとみずみずしい食感が印象的。伝統色の二人静から名付けた「静(475円)」(右)は、大納言小豆でこしらえた粒餡と、さつまいもの甘露煮を、餅、紫芋餡で包んだ茶巾絞り。紫芋やさつまいものホクホクとした食感と、粒餡のつぶつぶとした食感が一緒に味わえる。甘さは控えめ。飲み物には、抹茶のほろ苦い風味が堪能できる、京都・和束町の良質な「有機抹茶 五香(748円)」を合わせて。スプーンで食べる店内限定の「浮雲いちご(860円)」もぜひ。全8種類の大福は、1個から持ち帰り可能。
風情あふれる癒し空間
空間作りにも力を入れ、左官職人などの優れた技術を集めて、築100年以上の京町家をリノベーション。店内は、緑豊かな坪庭があり、作家ものの器がずらりと並ぶ。職人の技が光る照明や家具に囲まれて、日本茶や和菓子をしみじみと味わえば、ほっと安らぐ心地に。