フランソワ・ファイトがメゾソプラノ歌手・小林真理のために作曲した オペラ「卒塔婆小町」
東京のアベックのよく来るとある公園、1人の汚らしい老婆がたばこの吸い殻を拾っている。そこへ少し酔った詩人まがいの若者がやってきて、アベックのためのベンチを老婆が毎晩1人占めにするのを非難し、2人は会話を始める。老婆は現在98歳、昔は小町と呼ばれて鹿鳴館の舞踏会で深草少将も夢中になった美女だったこと、彼女を美しいと讃えた男達はみんな死んでいったことを語る。最初はその話を嘲笑っていた詩人は、段々に老婆の話に引き込まれてゆき…。
世界中に翻訳されている三島由紀夫の作品の中から近代能楽集の「 卒塔婆小町 」のマルグリット・ユルスナールの仏訳にフランソワ・ファイトが小林真理のために2020年に書いたオペラの世界初演が鹿鳴館の明治時代を彷彿させる京都文化博物館の別館ホールに登場。(日本語字幕付き上演、50分)
オペラ「卒塔婆小町」 |
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会場 | 京都文化博物館 別館ホール (〒604-8183 京都市中京区三条高倉) |
開催日時 | 2023年7月15日(土)開場 16:30 開演 17:00 7月16日(日)開場 14:30 開演 15:00 |
料金 | 一般券:¥3,500 学生券:¥2,000 宵山ペアー券:¥6,000(お2人で申込み) |
電子チケット窓口 | 小林真理marieの会公式プレイガイド https://kobamariamical.stores.jp/ |
チケット窓口 & お問い合わせ | yukominchin@gmail.com 03-3705-4413(安江) |
■小林真理
鎌倉市生まれ10 歳より声楽を中村浩子女史に師事。東京芸術大学音楽部声楽科、大学院を卒業後、フランス政府給費留学生としてパリの国立高等音楽院に入学。レジーヌ・クレスパン、ウイリアム・クリステイに師事。在学中よりフランス国営放送などの現代音楽の初演をつとめ、卒業後パリの歌曲コンクール、クレルモン・フェロンのオラトリオ・リートコンクールらで受賞しバロック、オペラ、現代曲、映画音楽、CD録音と幅広いジャンルの活動を始める。その後進学した東京藝術大学博士課程においてメシアンの歌曲集ハラウイの演奏と論文で博士号を収得する。P・ブーレーズ、佐渡裕、J・テート、M・ロストロポーヴィッチ、J・C・スピノジらの指揮者のもとで歌い、ヨーロッパのみならず、アメリカ、オーストラリア、ポーランドなどのフェスティバルでソリストを勤めている。2004 年よりストラスブール地方国立音楽院の声楽の専任教授になり、ボルドー近郊ウルタンのアカデミーやワイマール音大でマスタークラスを行い後進の指導にも情熱を注いでいる。日本での演奏活動も増えてきて新日フィルとの第九のソロ、大原美術館のギャラリーコンサート、津山国際音楽祭でのマーラーのリサイタルなど歌っている。湘南日仏協会会員。日仏現代音楽協会名誉会員。
公式ブログhttps://marie.groupe-chene.com