美術タイルの最高峰「泰山タイル」を未来へ継承。


中村タイル株式会社を中心に、泰山製陶所の意志を受け継ぐ者たちが集まる令和泰山運営事務局は、11月4日(月・祝)から11月10日(日)にわたり、京都市登録有形文化財の1928ビル2階「同時代ギャラリー」にて、「令和・泰山タイル展」(以下、本展覧会)を開催します。大正時代から昭和にかけて建築界を風靡した京都産のタイル「泰山タイル」の過去・現在からの学びを、未来へと伝承していくために開催することになりました。

 

テーマは、美術タイルの「過去・現在・そして未来」


【過去】
池田泰山が泰山製陶所を開く前に制作していた食器や器などから、製陶所発足後に制作したタイルや立体物などを展示します。半数以上が初出展です。

【現在】
池田泰山の孫であり、泰山製陶所の3代目である池田泰佑氏による泰山思想を継承する陶製モザイク作品を展示します。(『池田泰佑 陶製モザイク展』同時開催)

【そして未来】
池田泰山の思想や哲学から学んだ美学を軸に、未来における美術タイルの在り方を展示します。

「泰山タイル」最大の魅力はその色です。直近の研究や調査により判明した「泰山の色」について、厳選して展示します。また、創業当時、工芸品や茶碗などを作っていた泰山製陶所が、なぜ美術タイルを造り、その最高峰と呼ばれるようになったのか?本展覧会では、口伝や噂話ではなく、池田泰山の孫である池田泰佑氏だからこそ知る「真実と秘話」に迫ります。清水焼や民藝の流れを持つ工芸品はもちろん、京都タワービル、大丸ヴィラ、立命館大学など、京都の建物に使用された貴重なタイルを時系列で展示します。

 

「令和・泰山タイル展」「池田泰佑 陶製モザイク展」同時開催概要


会期 2024年11月4日(月・祝)から11月10日(日)
会場 同時代ギャラリー(京都市登録有形文化財の1928ビル2F)
回廊時間 12:00~19:00(最終日は17:00迄)
観覧料 当日1,000円 / 前売り3,800円(陶製蜂ブローチ付き)
主催 令和泰山事務局(中村タイル株式会社)
後援 京都府教育委員会・毎日新聞 京都支局・京都新聞

本展覧会は、大阪で70年以上続く老舗タイル専門商社・施工会社の中村タイル株式会社の倉庫で50年間保管されてきた大量の「泰山タイル」の発見からの出会いが縁となり、実現された奇跡の展示会の第2弾です。